毎日、作品を見て下さった方からの反応に
利用者の皆さんも刺激を貰っている様です。今日の
1枚目はお正月飾り!初日から大好評でよく売れてい
ますよ。味のある字は利用者さんが書いたものです。
では…作品のご紹介に入りますね。
最初の作品は山根 怜司さん
「紙を手で持ちヒラヒラさせるのが大好きな山根
さん。紙にも思いがあり、紙質、大きさ、硬さ等
自分で見て確認した上で選んで手に取ります。
今回は、その「紙」を使って作品を作りました。
自分で触ったり破ったりしたものを箱に集めて
いきました。つないだ紙が風に揺れヒラヒラと
動く様は、山根さんが紙をヒラヒラさせる
イメージにつながります。」
大室 光生さん
「車椅子に乗ってお気に入りの場所や、大好きな人の
所へ向かうのが好きな大室さん。今回の文化祭では、
布の上にペンキを落として、それをビニールとブルー
シートでサンドし、大きなキャンバスを部屋一面に
作りました。そのシートの上で、車いすだけでなく
歩いたり、自由に動いて楽しみました。その間に布の
下では大室さんの動きに合わせてペンキが伸びていき
ました。大室さんの動きを感じられるダイナミックな
作品に仕上がりました。床に設置した作品は、その上
に乗っていただき、作った時の臨場感をご体感いた
だけるように展示しています。」
吉本 剛士さん
「吉本さんはボールを投げて倒したり落としたり
するのが大好きです。今回の作品作りに向け、
吉本さんの希望は「あか」と「あお」。「あか」は
ボール、「あお」はビー玉です。それにちなんで
赤と青のペンキを用意しました。ヨーグルトの
カップに吉本さんが指定してくれた色のペンキと
「あお(ビー玉)」を入れてペットボトルへセット
します。大好きなバボちゃんのぬいぐるみを布の上
に並べたら準備完了!最後に吉本さんが「あか
(ボール)」を投げてそれらを倒します。ペット
ボトルが倒れその拍子にビー玉が転がりペンキが
飛び散り布に模様がついていきました。楽しみながら
出来た作品です。」
隈澤 歩さん
「隈澤さんがひだまりいろ運動会で「からだだん
だん」を踊ったのを覚えており、「踊りたい!」
と伝えてくれたところから作品作りが始まりまし
た。今回の作品では、隈澤さんならではのポーズ
や踊り方をご紹介しています。活動の時間では、
ベットをホールの中心に移動し、隈澤さんに先生に
なってもらいました。写真で撮った隈澤さんの
ポーズをテレビに映しながらベッドでは実際にその
ポーズをしてもらい、隈澤さんバージョンを
みんなで踊りました。写真で楽しさが伝われば
と思います。」
吉田明日香さん
「昨年は声で伝えたひだまりいろ紹介。今年は
ひだまりいろ紹介第2段!!吉田さんの中で最初から
決まっていたテーマは「文字、イラスト、写真で伝え
る」こと。紹介したいものや事柄を楽しそうに次々に
書きつづっていきました。「文字だけでは、おもしろ
くないですね。」とイラストも添え、その時々で頭に
浮かんだみんなに伝えたいことも書き込んでいます。
吉田さん自身の自己紹介や普段伝えたくても伝えられ
ないお父さんやお母さんへの言葉もつづっています。」
高野 秀義さん
「いつも人への関心を強く寄せている高野さん。
関わる相手に投げキッスのような独自の音を発する
ことは高野さんを語る上では欠かせません。音楽
も大好きな方で高野さんが描く絵にも独自のリズム
が感じられます。今回は、職員と一緒にICレコー
ダーで楽しみながらその声や音を録音をしていき
ました。録音後、高野さんがヘッドフォンで聞き
ながら絵を描きました。ヘッドホンで録音した音
を聴きながら絵をご鑑賞いただき、2つを同時に
味わって貰えたらと思います。」
高畑 和也さん
「ジャイアンツが好きなので、それを形にしようと
作品作りが始まりました。「選手の名前を背番号と
共に書くこと」そして「好きな写真を選び集めていく
こと」。写真や、書いた紙を切ったりちぎったり貼り
付けたりしていき、コラージュを作りました。写真の
組み合わせや構成は、職員に相談しながら自分で考え
ました。切り取った時に大きかったり小さかったり
する写真にご注目下さい。写真に込めたジャイアン
ツへの思いが伝わればと思います。」